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両津、加茂歌代の聖徳寺 山岸本幸でございます。
 皆様がお持ちになっている、よくご存知の数珠についてお話致します。
お通夜、あるいはお葬式またご法事に必ずと言って良い程お持ちになる数珠ですが、もう一つ念珠と言う呼び方があります。
数珠は数を数える仏具でお経の中には何度も繰り返しお唱えするお経があります。その場合に珠をくって回数を数えます。
 念珠は念ずる仏具で例えば亡くなった人の冥福を祈ったり、家族の無事安全を祈ったり、願い事を祈ったりする仏具でもあるのです。
数珠の素材は多種ありまして黒檀や紫檀、あるいは白檀、高野槙などの銘木であったり、水晶、翡翠、瑠璃、珊瑚などの宝石類、そして菩提樹などの木の実などがございます。
房の素材も人絹、正絹があり、その形も色も多種ございます。
形は玉房、切房、梵天などがあり、色も赤、紫、白、茶などいろいろございます。
数珠は必ず左手に持ち、右手でお水を替えて供えたり、香を手向けたりします。
そして左手の親指と人差し指の間に掛けて合掌し、一心に念じて下さい。必ずや、皆様の想いは届きます。
 数珠の形は宗派により多少の違いはありますが、その素材によって値段も巾がありますが、長く使うものですから素材、房の色、形はアクセサリーやネクタイを選ぶような感覚で自分の気に入った数珠をお選びになったら良いと思います。

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