和をもって貴とし
真言宗豊山派 佐渡宗務支所 34番
如意山平泉寺 住職 中浜浄純が話をさせていただきます。
最近 特に青少年の痛ましい事件が多く聞かされます。
これは家庭での躾が大きく影響しているのでは無いでしょうか。
数十年前 家庭教育学習で聞かされた事を思いだし述べてみます。
1. 毎朝、起きたら「おはよう」休む時には「おやすみ」と言いましょう。
2. 親や人によばれたら「はい」と返事しましよう。とかく無視されることがよくあります。
3.朝夕の食事の時 手を合わせて「いただきます」「ごちそうさま」と言いましょう。
これは お米を始め野菜、肉、魚等、多勢の人々の手により育てられた、そして収穫された
ものであります。それらの生ある物を我々の食事の為に頂いていることを忘れないで感謝の
心をもって(いただきます)と言いましょう。
4.自分の家や他人の家へ上るとき「履物を揃えて」上る習慣が大切です。履物が揃っていな
い家庭がよく見られます。
5.人様に親切にされたら「ありがとうございます」とお礼を言う姿は美しいものです。失敗
した時は「失礼しました」「すみません」と言いましょう。
このように物の有り余る今日、それらの物に感謝し尊敬し勿体ないという精神の育成、物の
尊さを心にしましょう。
6.聖徳太子の「和をもって貴としと為す」と言われたように、家族の和、社会の和、国の和、
世界の和、を説かれています。
お互いに理解し、譲り合い、助け合い、協力し合う、心のゆとりを持ってこそ和の温かさが
生まれてきます。
どうか 「平和」の心を持って、日々、楽しく、明るく、極楽浄土の如く過ごしましょう。